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マボロシ マボロシのラップ&ギター Vol.2 名古屋クラブクアトロ

すでにライブから10日以上経過してしまいましたが、最終公演ももう今頃は終わっているだろうし、ネタバレなど気にせずにガンガン書いてしまおうと思います。

マボロシにとって2回目の全国ツアーであり、3rdアルバム「マボロシのシ」という(裏ジャケには墓標まで記されている)ユニットとしての活動を一区切りするツアーでもあった今回のライブ。
まずツアーが発表された時点で全3公演という少なさがとても残念に思いました。今回の「マボロシのシ」という作品の傑作っぷりや、前回のラブシック時のツアーでみたこれまでにない新しい試みをたくさん盛り込みながらもクオリティの高いライブ体験から、どう考えてもこれは多くの人の目に触れるべきものだという思いがあったからです。

まあ2人とも多岐に渡る活動をしている売れっ子ミュージシャンであるし、いろいろと事情があったんだろうなぁ、ということで、その貴重な貴重な3公演のうちの一つに心して参戦してきました。


前回のラブシックツアーと同じ名古屋クラブクアトロは、前回に比べて大分動員が増えている印象。
出囃子代わりの「マボロシを聴きながら」の元ネタ「オリビアを聴きながら」が流れ始めた途端に一気に湧き上がるフロア。
そして1曲目はマボロシの音楽的所信表明でもあるロックチューン「雑種犬」でスタート。「バーウワァウ!」のコール&レスポンスは観客からもう絶叫まがいの激熱な歓声が飛んでいた。多分この時点で今回のライブの成功をステージ上のミュージシャンもフロアの観客も確信したと思う。

マボロシはヒップホップ以降の新しい音楽的方法論をもって、一通りの「おもしろいこと」を消化しきって飽和した今の音楽シーンに豊潤で心地いい斬新なビジョンを提示するべく生まれたユニットであり、メンバー2人ともこれまでの長いキャリアを活かしつつも、全く未知のものへ挑戦しまくっているユニットである。
しかし、全然実験的な音楽にはなっていないし、「本人たちがそう思っているだけで、実は全然新しくないじゃん」ってことにもなっていない。そこが素晴らしい。なぜそこまで到達できたのか。
僕は今回のアルバム「マボロシのシ」がこれまで以上に超ポップで、客演がない曲もほとんど歌モノで、それでいてさらに踏み込んで今までにない超変な構造の楽曲をこれでもかと詰め込めている素晴らしい作品になった大きな理由の一つは前回のツアーの観客の反応にあったと思っている。
ラブシックの中の鍵盤をフィーチャーしたビートの弱い柔らかなポップチューンなんかは、少なくともRHYMESTERやバタ犬が絶対に鳴らさない世界観のものだと思うのだけど、その辺りの楽曲の観客の反応がビートの激しいロックチューンやソリッドなラップが炸裂する楽曲を凌駕するくらいのものだったのだ。それはこのユニットにとって、かなり大きなトライであったし、正直これが支持されていなかったらさらに突き進んだ方向へ進めなかったところだろうけど、聴き手が彼らの挑戦をちゃんと理解しているというはっきりとした反応を示したのだから、そんなに幸福なことはなかっただろう。

そこまできてこの「雑種犬」のこのフロアの熱狂ぶり。もう間違いない。
続く「ジェイラップ」は、一度聴いたら癖になる粘着質なヒップホップチューン。コミカルながら風刺の効いたライムが素晴らしい。
「超ジェラス」などを挟みながらも前半は「マボロシのシ」中心の展開。
特に「記念日」「なんとかなんのさ」の流れはとても素晴らしかった。客演のさかいゆうは登場しなかったけれど、とても現実的なのだけどとてもロマンチックで温かいラブソングの「記念日」は、どこからどう切り取っても掛け値なしにグッドミュージックであり良質のポップソングであるのに、ちゃんとヒップホップ的などこかジャンクでブラックな雰囲気も合わせ持っていて、この楽曲一つとってもこのユニットが存在した意義はあった、と言えちゃうくらいのいい曲。そして「この会場のどこかに近々結婚するというカップルが来てるはずなんだけど・・・(両手を挙げてアピールする男女を見つけて)あいつらだ!君たちのために歌うぜ」というMCで一気に会場が祝福ムードに包み込まれたプロポーズソング「なんとかなるのさ」の温かい盛り上がりは、本当に幸福感満点で素晴らしかった。

後半、初期の名曲「廻シ蹴リ」で盛り上がる中、ゲストでKOHEI JAPANが登場!
「知らない人もいるかもしれないんで・・・俺らほんとの兄弟なんですよ」
というMummy-DのMCから少し前に亡くなられた2人の伯父さんの話や、つい2日前の訃報であった忌野清志郎についても真摯に語ってくれた。
そしてバンドメンバーはステージを去って、竹内朋康のギターのみをバックに「日本の親父 昭和の親父」は、「つないでく つないでく」と繰り返すフックに込められた熱い思いが、日本最高峰のラッパーである兄弟2人からビシバシとフロアに響き渡った。

そしてオートチューンも効果的な「マボロシのシ」のラスト曲でもある「ヒーロー」が本編のラストを飾った。公式サイトのMummy-Dの全曲解説がとても端的にこの曲のメッセージを語っているので引用してしまいますが、『人は最初に憧れの人物がいて、追いつき追い越そうとするんだけどその人にはなれない現実に直面し、挫折を味わう その先に「らしさ」を見つけられた人が次のスターになる つまり「ヒーローになれなかった人だけがヒーローになれる」 「ナンバーワンよりオンリーワンを目指せ」 「はみ出た部分がお前自身だ!」というメッセージ』、ということである。
アメリカで生まれたヒップホップに、黒人や白人のラッパーに憧れて、やがて日本語や日本人だからこそできる独自のヒップホップの発明へと突き進み、今の日本語ヒップホップシーンの立役者となったこの人の人生そのもののような熱きメッセージ。
一言一言を噛み締めるように歌うその姿に、鳥肌がたった。

もうほんとうにヒップホップもファンクもポップもロックもフォークもブルースも飲み込んで、まさに「とびきり自由な雑種犬」なユニット「マボロシ」の完成系のようなライブになっていたと思う。
ヒップホップ!とかテクノ!とかエレクトロ!とかなんかしらのジャンルに特化した音こそがソリッドでフリーキーなものであり、ポップというのはとにかくメロディを重視してビートやトラックの革新性はいらないんだ、などという価値観を完全にぶち壊す破壊力に満ちている。

個人的に今年のベストポップアルバムに輝いている「マボロシのシ」がこんなに幸福なかたちでライブとして表現されていたことが、本当に嬉しいです。



さてさて、とはいえここで一区切りとなるマボロシとしての活動。
そして今年のわりと大規模な夏フェスへ次々と出演が発表されている、武道館ライブ&ベスト盤以降は地方の小箱のクラブイベント参加などの散発的な活動しかしていなかったはずのRHYMESTER。
という事実関係からして、この夏フェス以降はついにRHYMESTERが久々に活動を活発化させるんではないかという期待が高まるわけですが、どうだろう。
2004年に「グレイゾーン」、2006年に「HEAT ISLAND」という作品を提示した彼らが今の時代をどう表現するのか、批評するのか、その時代の中でシーンの中で自分たちの立ち位置をどう示すのか、それがすごく興味深い。
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